おぶぶについて,  ボランティア,  茶畑での作業や様子

「問い」を持って訪れた5日間 by Manaka


「日本茶を世界へ。」
そんなビジョンを掲げる京都おぶぶ茶苑に興味を持ち、今回ボランティアとして参加しました。


私が大学等での学びを通して関心を持っていたのは、お茶そのものではなく、抹茶を取り巻く世界の動きでした。抹茶カフェでアルバイトをしていた経験や、留学中に世界中で抹茶を目にした経験から、「なぜ抹茶はここまで世界中に広がったのだろう」「この変化を生産者はどのように見ているのだろう」という問いを持つようになりました。


消費者やマーケティングの視点から考えることはできても、生産者の立場から見た日本茶の価値や変化は分かりません。

その答えに少しでも近づきたいと思い、おぶぶを訪れることを決めました。


滞在して最も印象に残ったのは、「人」の存在です。
たった5日間という短い期間でしたが、スタッフの方々や世界中から集まったインターン生と多くの時間を過ごしました。おぶぶに来た理由も、お茶との関わり方も、それぞれ全く違います。

しかし共通していたのは、お茶に対する深い興味と、自分の知っていることを惜しみなく共有しようとする姿勢でした。
質問をすると、知識だけではなく、その背景や考え方まで丁寧に話してくださる。

その姿からは、お茶そのものへの愛情だけでなく、おぶぶというコミュニティへの誇りも感じました。

こうした温かい雰囲気は、これまでおぶぶに関わってきた方々が少しずつ築き上げ、受け継いできたものなのだと感じました。


一方で、自分自身がお茶について本当に知らなかったことも実感しました。
滞在中は、お茶の種類や製造方法、淹れ方などの座学に参加し、茶畑や工場も見学させていただきました。

同じチャノキ(Camellia sinensis)から煎茶や抹茶、和紅茶など様々なお茶が作られること、淹れ方一つで味や香りが大きく変わること、そして同じお茶でも飲む人によって感じ方が全く違うことを知り、日本茶の奥深さに驚かされました。


私は「抹茶のグローバル化」という問いを持って来ましたが、その前に、日本茶そのものの魅力や価値を知らなければ、その問いを考えることもできないのだと気づきました。


また、おぶぶの取り組みにも大きな刺激を受けました。
特に印象的だったのは、おぶぶが日本茶を世界へ届けるだけではなく、人と人をつなぐ場をつくっていることです。

海外からのインターン受け入れも、一人の「インターンをしてみたい」という声がきっかけだったと伺いました。
私は以前から、「自分が当たり前だと思っているものの価値は、外からの視点を通して初めて気づくことがある」と感じていました。

実際、私自身も海外での経験を通して、日本茶や抹茶を改めて見つめ直すようになりました。

その意味で、おぶぶの活動は単に日本茶を海外へ発信することではなく、海外との交流を通して日本茶の価値を改めて発見し、その価値を日本にも還元していく循環を生み出しているように感じました。

その長期的な視点や仕組みづくりは、私自身がこれから社会課題や文化について考えていく上でも、大きな学びとなりました。


そして、この5日間で私自身の興味にも少し変化がありました。
おぶぶへ来る前は、私の関心はほとんど抹茶に向いていました。しかし、滞在中に出会った京番茶、めじろ茎茶、和紅茶など、それぞれに異なる魅力を持つ日本茶を味わい、お茶を選び、淹れ、二煎目で変化を楽しみ、その時間を誰かと共有するという一連の体験そのものが、日本茶の文化なのだと感じました。
特に、暑い茶畑で飲んだ冷たい京番茶の美味しさや、工場いっぱいに広がる和紅茶の甘い香りは、きっとこれからも忘れないと思います。


今回のボランティアでは、私が最初に持っていた問いへのヒントを得ることができました。

しかし、それ以上に大きかったのは、日本茶そのものをもっと知りたい、もっと好きになりたいと思えたことです。
文化の価値は、ただ受け継ぐものではなく、人との出会いや新しい視点を通して何度も見つけ直していくものなのだと感じています。


これからも、おぶぶで出会った人々や学びを大切にしながら、日本茶と世界とのつながりについて、自分なりに考え続けていきたいと思います。

Manaka

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