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お茶の名前に隠された意味 Part3: 番茶、ほうじ茶

最終章に入る用意はできていますか!?第3弾は番茶、ほうじ茶です!

(※おぶぶのインターン生が書いた元の記事は、2017年4月におぶぶの国際版(英語)HPにアップされています。元の記事はこちらから!)

4月頭の番茶の収穫の様子

Bancha 番茶

「番」という漢字には、「米」と「田」という漢字 が入っていて、順番や一連の数字(=番号)のことを意味しています。番茶は下級茶や日常使いの茶とされており、年に4回ある主な収穫期(煎茶や抹茶を製造するための収穫)の間の時期に摘まれた成長した葉を使って作られます。

Yanagi Bancha やなぎ番茶

「やなぎ」というのは植物のヤナギ(柳)から来ています。番茶の葉はとても硬く、製造後、煎茶の有名な針状の形とは異なり、先端は鋭く全体的な形状としては太くて平べったくなりやすいため、ヤナギの葉に似た形になるのです。茶色の焙煎した番茶であるほうじ茶と区別して、青柳(あおやなぎ)と呼ばれることもあります。

やなぎの葉
やなぎ番茶

Hojicha ほうじ茶

ほうじ茶の「ほうじ」は、「焙(ほう)じる」 という動詞から来ていて、一般的には番茶から作られます。

茶に含まれるカフェインは178℃を超えると熱に耐えられなくなり、焙じる・焙煎する過程でほうじ茶はカフェインの含有量がとても少なくなります。カフェインが少ないので日常的な飲用にぴったりなお茶ですし、子どもも飲むことができ、また食事と一緒に、夜にも飲むことができます。

焙煎の時間は、茶葉の収穫時期や葉の成熟度と並んで最終的なほうじ茶の味の決め手になります。例えば、おぶぶの「ほうじ茶中炒り」と「ほうじ茶深炒り」はどちらも6月に収穫した番茶から作られますが、焙煎時間の長さによって風味が異なります。

ほうじ茶深炒り

ほうじ茶中炒り

一方で、同じくおぶぶの「黄金のほうじ茶」と「琥珀のほうじ茶」は番茶ではなく煎茶から作られていて、高品質なほうじ茶となっています。上の2つのほうじ茶との違いを詳しく説明すると、収穫最初期の5月に収穫した葉を使っている「黄金のほうじ茶」の方がより芳醇な甘みとうまみがあり、6月に収穫した葉を使っている「琥珀のほうじ茶」のほうが渋みが味わえます。

黄金のほうじ茶
琥珀のほうじ茶

Kyo Bancha 京番茶

そして今回最後にご紹介したいほうじ茶がこちら…京番茶です!「京」はご存知「京都」という言葉に入っている漢字で都(みやこ)の意味があります。京番茶はおぶぶを含む京都エリアが産地のお茶で、収穫年度の一番最後の3月(4月頭になることもあります)に収穫されます。京番茶は冬を超えた茶樹の葉なので、甘くてほっこりするようなウッディな風味があります。

京番茶

以上、Part3の番茶とほうじ茶でした! ご意見・ご感想ありましたら、コメント欄で教えてください。

Enjoy your tea!

パート1:煎茶

パート2:茎茶

パート3:番茶・ほうじ茶

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